一部で大変に評判になっているサイト「X Weekly」(https://fujixweekly.com/)について。
OTAKUの世界の深淵さに感動した。震えた。
このサイトは、FUJIFILMマニアのリッチー・ローシュさん(Ritchie Roesch)。住まいはユタ州のソルトレイクだ。モルモン教のイメージしかなかったソルトレイク感が一新。作者のリッチーさん(と、彼の協力者)達は、古き良き銀塩フィルムで撮影した画像と、FUJIFILMのXシリーズのデジタル画像を比較し、フィルムシミュレーションの他に様々な条件を微調整を繰り返して究極の露出設定を見つけ出し、それを惜しげも無く無料でWEB公開してるのだ。
さらに、iOS用アプリも公開している。(こちらは、一部の機能に関してだけは年間19.99ドルのサブスクリプションを導入している)こちらも最高に美しいし使いやすい。
実際に、彼独自のレシピを紹介してみよう。FUJIのフィルムシミュレーションは、搭載しているセンサーのバージョンによって可能なバリエーションが大きく異なる。つまり最新のセンサーX-Trans CMOS 4を搭載しているX-10S、X-E4、X-PRO3等でなければ設定不可能なレシピが多い。それを知った瞬間に興ざめする方を考慮して(^^;)、初期センサーのX-Trans1でも再現できる「クラシックアナログ」というシミュレーションレシピをご紹介しよう。
もちろんクラシックアナログという名称はリッチーの勝手な命名だ。自分の11歳の息子に使わせているXーM1で楽しむために作ったレシピだそうだ。
では実際のレシピを見てみよう。
Provia/STD
Dynamic Range: DR400
Highlight: -2
Shadow: -1
Color: -2
Sharpness: 0
Noise Reduction: -2
White Balance: Daylight/Fine, +1 Red & -6 Blue
ISO: Auto, up to ISO 3200
Exposure Compensation: +1/3 to +2/3 (typically)
X-Trans1搭載機では人気のシミュレーション「クラシッククローム」がないので、他の設定変更で極力近づけた内容になっているようだ。日本語化してみると、
シミュレーション Provia
ダイナミックレンジ DR400
ハイライト ー2
シャドー ー1
カラー ー2
シャープネス 0
ノイズリダクション ー2
WB 晴れ +1赤 -6青
ISO 自動 上限3200
露出補正 +1/3 ~ +2/3
11歳の息子の写真も含まれている作例を見てみよう。(どれが息子作かは明かされていない)
ユタ州の厳しい寒さを感じられる素敵な色合いじゃんか〜。
では、実際に撮影してみよう。手元にはX-Trans1のモデルはないので、X-Trans2搭載のX-E2で”クラシックアナログ”を設定してみた。超手抜きだけど自室の窓から撮影。
まずは、通常のクラシッククロームで一枚。
続いてクラシックアナログ (by X Weekly)で。
なかなか素敵。
X-Trans1モデルでさえこんなに幅広いカスタマイズ性能を有してるんだから、最新センサーのモデルを買ったら人生楽しめるんじゃないの〜?www
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