三度目の緊急事態宣言が発令された日。空は気持ち良く晴れ渡り、X-PRO3を首から提げてスーパーカブを走らせた。
特に行く宛てもなく、登戸で川を渡り、たまたま訪れたのは生田緑地の日本民家園だった。
PRO3にはXF90f2.0だったが、早速XF16f1.4に付け替える。久し振りの急勾配にびびりながらもフィトンチッドを吸い込んできた。
屋外が強烈に明るいことも影響しているんだろうけど、古民家の屋内は驚くほど暗い。照明が無ければ暗闇かよっていうほどなので、最低限のLEDライトが灯されている。そういったシチュエーションで大口径レンズを開放にして息を潜めて電子シャッターを押すっていう行為は快感だ。撮った画像を背面モニターでチェックなんてしない。そう、X-PRO3ユーザーは確認しないのだ。変態の美学として。
客の数倍は居ると思われる警備員が目に付く状況では、食事処も休まざるを得ない。しかし残念だった。この建物でビールと蕎麦なんざぁ最高だったろうに。
水車小屋・歌舞伎舞台など一部の変わり種はあるものの大半は民家だ。日本民家園だから当たり前なんだけど、20軒以上の民家を訪れていると、どの建物も同じように見えてくる。そのうち方向感覚がおかしくなり、順路を逆に歩き出したりするのだ。もう古民家はお腹いっぱいです勘弁してください的心持ちになった。
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