まったくもって日記です。
2023年10月3日の昼過ぎ。職場のガレージから出発し、中込駅前を目指す。本日のメインイベントは鯉料理のフルコースだ。勿論上州から信州への峠越えの醍醐味あってこその鯉料理なのは言うまでもない。
練馬から関越で藤岡までワープし、R254で下仁田へ。道の駅しもにた手前で左折し、下仁田小幡線へ。下仁田上野線に入り、ドローカルルートを堪能。自販機のみが機能している道の駅オアシスなんもくで小休止。
下仁田臼田線(県道93号)に入り県境を越える。田口峠を越えるルート。とにかく酷道だった。荒れ放題の路面とひたすら続く九十九折れ。携帯の電波も圏外となり、四輪車二輪車それぞれ一台だけすれ違う。小雨も降り出し気温も下がる。転けたら遭難するんじゃないかと不安になるほどのルート。ああ、生きてるぞ、俺は!と痛感できる非日常感に痺れる。
夕暮れの中込駅に到着。駅前旅館にチェックイン。
ホテル二階から一階への階段。
とにかく安い宿だった。朝食バイキング付きで4500円ほどだったかな?まあ、安宿風のインテリアだけど、酔っ払って寝るだけなので問題無い。何たって鯉料理の三河屋まで徒歩1分かからないのだから。
荷物を降ろして一息つくまもなく5時だ。三河屋が開く時間なのだ。早速外出だ。
田舎の店舗らしく、5時になっても準備中の看板のままだ。まあ、急かすのも野暮だ。東京の当たり前は通用しないのだと自分に言い聞かせる。中込の町を散策するのも良いじゃないか。地酒「初鶯」の直営店があったので冷酒の4合瓶を購入。
さて、そろそろかなと三河屋へ。未だ準備中。おお、今日はいつになく念入りに準備だな。まあ、もう一廻りして逢魔が時の写真でも撮ってしんぜよう。
ここは井筒長の黒澤さん取り扱い店だな。
ちなみに、三河屋の向かいにある臼田鯉店。ここで仕入れた鯉を内山牧場のキャンプ場で鯉濃にしたのは20年ほど前になるかな。
かなり暗くなったのに準備中の看板のままだ。換気扇からは勢いよく排気風が出ているが、厨房に明かりが感じられないではないか。準備中の看板に、何やら白い紙が貼られているが、めくり上がって見えない。よく見ると「三日の夜と四日は休業します」みたいなマジックの走り書き。何ということだ。臨時休業かよ。1時間ばかりも時間を潰した結果がこれだ。
しかたなく駅前のチェーン居酒屋で信州らしく刺身だ。
何だこの痩せ細った秋刀魚は。嫌がらせか。
佐久といえば寿司だろう。
真っ暗な駅前に佇む目利きの銀次。駐車場にクルマはいないし、店内もオイラだけ。なんでやっていけるんだろう。
宿に戻って初鶯4合を飲み干して寝たのであった。
これが500円の朝食バイキング。
出発時から小雨だ。佐久IC近くのワークマン佐久岩村田店でレインパンツを購入し、下仁田浅科線を走る。
何度か道に迷いながらも、秋の田舎道を堪能する。ああ、小雨ならではの落ち着いた風景はたまらないね〜。
この下仁田浅科線(県道44号)の荒船高原付近は強烈な濃霧となる。携帯も圏外で、ナビもまったくアテにならない。気温も下がり、本気で遭難を気にする。ああ、佐久で給油しておけば良かった。下仁田に降りるまでにガス欠になったらどうしよう。
旧道の254に何とか入る。これがとんでもない荒れた酷道で、下仁田臼田線を遙かに上まわる状態。浮き砂、浮き石、落石、クラック、陥没、苔、落ち葉。いつ転けても不思議ではない。ああ、初心者連れてきたら二度とツーリングなんて行かないって泣き出すレベルだった。
まじでビビってたので写真が一枚もないのだ。
何とか無事に下仁田駅に到着。ああ、下仁田はいつもの通りに平和だった。
流石に疲れてしまい、おとなしく254で藤岡へ。職場があった十数年前は通い詰めていたうどん屋を訪問。何と店名が変わった。とても愛想が良い上州らしい今度の経営者に代替わりしていた。先代の主人は市川の娘さんのところで元気に余生を過ごしているらしい。バツグンのカレーうどんを食す。
藤岡からは、いつもの下道ルートだ。鬼石から秩父に抜けて、名栗から青梅。ここからは悩むところだが、今回は八王子から中央高速で一気に高井戸だ。鯉は喰えなかったけど、泣きそうな程酷道を味わえたので大満足。
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