食堂で馬鹿でかいカメラを持ち出し、せっかくのご馳走が冷めるのも気にせず撮影に必死になるってな無粋な行為だけは死んでも避けたい探検隊は、ごく一般的にスマホでメシを撮る。もちろんトラブルを避けるために風呂場の撮影も慎重に対応する。
iPhone14 Pro
東京を出発し、ランチは信州の鹿教湯温泉の辰巳屋というミッションを忠実にこなし、昼過ぎの店内。私は「もりそばとミニ天丼」のセット。奥に写っているのは、ラーメンとカツ丼という肉体労働者or学生か!っていう組み合わせをオーダーした爺さん。かなり旨かったらしい。
湯温も雰囲気も充分に気に入った霊泉寺温泉の松屋旅館の風呂。流れ出す源泉の湯は実測で43℃。勿論湯船の温度はそこから下がるので40℃ほどかな。
松屋旅館の夕食。メインは鯉。アライ&酢味噌、鯉濃、旨煮の基本三点セットを中心に、キノコや地元の野菜を使ったツマミ。オプションでオーダーした松茸ご飯やら松茸茶碗蒸しなども加わり、恐らく今年最高の腹一杯状態で死ぬ。
一晩明けて朝飯。夕飯と同様に、ジジイ二人が寝転んでる部屋まで女将さんが運んでくださる。申し訳ない気持で、せめての償いの気持からご飯のお代わりは3回。多分十年以上振り返っても朝飯をここまで食った記憶はない。
天台座主の慈覚といったら、日蓮仏法を学んだ人であればかなりポピュラーな人物。伝教、弘法、智証と並ぶ有名人なんだけど、その慈覚が好んで入浴したという大師湯に入る。まさか慈覚と同じ湯に浸かるなんて。人生、何があるか想像出来ないと痛感した。
入浴料は250円という破格。まあ、石鹸もシャンプーもないというシンプル。しかし湯は最高。いわゆる硫黄臭っていうの?硫化水素の適度な香り。ストレスをまるで感じない温度と肌触り。さすがです。
我ら探検隊二名が湯船に浸かっていると、毛深い巨漢の兄ちゃんが入ってきた。豪快に湯船の湯を二回ほど浴びてザブンと入湯。随分と乱暴な奴が入ってきちゃったなと困惑する都会人を尻目に、約20秒ほど浸かったと思ったらさっさと着替えて出て行った。恐るべし、(かなり太ったカラスの行水)。
国宝です。
やたら旨いほうじ茶をいただきながら急須に呪術をかける病み上がりの都会人。
観光地のど真ん中の食堂なのに、絵に描いたような地元のおじちゃんが大ジョッキのレモンサワーをやりながらスポーツ新聞とテレビのワイドショーを三白眼で睨んでる平和な空気。
別所温泉の日野出食堂の名物「馬肉そば」。信じられない700円。実に旨い。奥に写るおおもり蕎麦は1,000円。多いだけではなく、驚くほど旨いとWM氏。
スマホで誤魔化すのも気が引ける、実に柘植ってる階段。
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